大阪府・大阪市・兵庫県「空飛ぶクルマ社会実証補助事業」の実証実験を実施しました
- 大阪・関西万博開催に向けて「空飛ぶクルマ」の安全で効率的な運航の実現へ前進 -
Qsol株式会社(福岡市中央区 代表取締役社長:廣渡 健)は、2025年1月22日と2月7日に、三井物産株式会社、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)、株式会社JR西日本イノベーションズ、朝日航洋株式会社、小川航空株式会社、Terra Drone株式会社、株式会社ウェザーニューズと共同で「エアモビリティ統合運航管理プラットフォーム※1事業」の実証実験を実施しました。この実証は、大阪府・大阪市・兵庫県からの「空飛ぶクルマ※2社会実証補助事業」の支援により行われ、実際に空飛ぶクルマを模したヘリコプターを複数機運航し、空飛ぶクルマの高密度運航オペレーションにおける運航管理システムの連携に関する有効性検証を行ったものです。
■ 実証の概要
今年度の実証実験では、昨年度の実績を踏まえて以下の要素を追加しました。 ο 空飛ぶクルマの機体性能情報の反映 実証実験におけるヘリコプター運航ルートやスケジュール、シミュレーションデータに空飛ぶクルマの機体性能等の情報を反映し、商用化及び社会実装後に想定される運航形態・高密度運航環境を前提とした実験を実施しました ο バーティポート※3運営システムの機能拡張 バーティポート運営システムに気象・空域情報等の周辺情報を反映しバーティポート内のオペレーション管理機能を追加しました。この実験では、プラットフォームを使用することで、エアモビリティの運航管理とバーティポート内のオペレーションの協調が可能かを検証しました 実証実験では、当社の航空機運航・整備管理システム「NAST」を使用し、空飛ぶクルマの飛行計画や飛行実績の登録、バーティポートの予約や利用状況の確認などのデモンストレーションを行い、その有効性を確認しました。
■ 今後の展望
空飛ぶクルマの安全な運航には、事故や空域の渋滞を防ぐための情報連携や相互利用が非常に重要です。当社は、これまで培ってきた知識と今回の実証実験の成果を活かし、「空の安全」への更なる貢献を目指します。 また、大阪・関西万博の開催を控え、この実証実験の成果は空飛ぶクルマの実用化に向けた重要な一歩となりました。今後も関係各所と連携しながら、安全で効率的な空の移動手段の実現に向けて取り組んでまいります。
<システム全体像>

<公開実証向けシステム画面(一部)>


<実証実験会場の様子(大阪ヘリポート)>

用語解説
※1 エアモビリティ総合運航管理プラットフォーム
空飛ぶクルマ・ヘリコプター・ドローンなどの多種多様な機体の運航計画や位置情報、
気象情報、航空機情報、離着陸情報等、エアモビリティの運航に必要な情報を様々な
ステークホルダーに広く共有するシステム
※2 空飛ぶクルマ
電動化、自動化といった航空技術や垂直離着陸などの運航形態によって実現される、
利用しやすく持続可能な次世代の空の移動手段
※3 バーティポート
航空法上の「空港等」にあたり、種類としては「ヘリポート」のうち空飛ぶクルマ専用のものをいう
注1) 空飛ぶクルマ社会実証補助事業
大阪府・大阪市・兵庫県が連携して公募する以下の3つの補助事業に共同採択されたもの
大阪府HP https://www.pref.osaka.lg.jp/o110020/energy/sorakuru_jigyouhi/jissyouhojo.html
大阪市HP https://www.city.osaka.lg.jp/keizaisenryaku/page/0000622668.html#kohu
兵庫県HP https://web.pref.hyogo.lg.jp/sr10/press/20240703.html
注2) NAST(Network of Aviation Safety Technology)はQsol株式会社が提供する
航空機の運航、整備に関する情報を一元管理する総合管理システムです。
https://www.qsolcorp.co.jp/solutions/nast/
以上